艶笑小噺集



おつり

男壱「おい、お前新婚だってのに、浮かない顔して、どうしたんだ。」
男弐「実は、新婚旅行に行って、彼女と一発やった後、いつもの癖で、彼女に三万円、払っちゃったんだ。」
男壱「馬鹿だなぁ、彼女は怒ったろう。」
男弐「ああ、そしたら、これじゃ多いからって、五千円おつりくれたよ。」


お釈迦様

人間と言いますものは、お母様のお腹の中から、十月十日で生まれてくるものと相場が決まっておりますが、このお釈迦様と言う方はなんと、三年三月もはいっていたそうで、こうなりますと、外の方が心配をいたしまして。
侍従「お釈迦様、そろそろ出てきてはいかがでしょうか。」
釈迦「いやあ、至急(子宮)にはまいらん。」

侍従「お釈迦様、中はどんな様子でしょうな。」
釈迦「そうだな、まるで秋の様な。」
侍従「秋、どうして秋の様でございますか。」
釈迦「ううん、暑くもなく、寒くもなく、時には下からマツタケも生えてくる。」


くわい

隠居さんが、妾のところへ参りまして。
妾「さあ、ご隠居さん、いろいろお料理を作ってありますから、どうぞお召し上がり下さいな。」
隠居「そうかい、じゃあ、わしはそのくわいを貰おうか。」
妾「いいえ、ご隠居さん、くわいはおよしなさいな、くわいは毒ですよ。」
隠居「そうかい。」
妾「ええ、昔から、くわいは精力を減らすと申しますもの。」
ってぇと、くわいが妾の顔をじーっと見て。
くわい「俺よりお前の方がよっぽど毒だ。」


ただ

女「ねぇ、おにいさん、遊んでいかない。」
男「ええ、うーん、遊んでもいいけど、でも、君には僕の女房みたいな真似は出来ないだろうから、やめておくよ。」
女「あら、あたし、どんなすごいプレイでもやっちゃうわよ。」
男「いいや、君には、絶対僕の女房みたいな真似は出来ないよ。」
女「あら、あなたの奥さんって、どんなすごいプレイするの。」
男「いや、何回やっても、ただなんだよ。」


のべつ

ただ今は、処女膜再生手術なんてのがありまして、都会へ出て来て、大分遊んだから、そろそろ田舎へ帰って、嫁にでも行こうか、なんてんで、処女膜再生手術をしまして、ところが、田舎へ帰る前に、またやりたくなって、やってしまいまして、また、あわてて、処女膜再生手術をしまして、ところが、また、帰る前に、やりたくなって、やってしまいまして、また、あわてて、処女膜再生手術をしまして、ところが、田舎へ帰る前に、またやりたくなって、やってしまいまして、こう言うのを、のべつまくなし、と申します。


のようなもの

あるところのお嬢さんが病気になりまして、ま、あらかた快方の方へ向かいました、ある時、母親がお医者の先生にたずねまして。
母親「あの、先生、娘の容体はいかがでございましょうか。」
医者「ああ、あらかた快方のようですな。」
母親「なにか食べさせてはいけないようなものは、ございますでしょうか。」
医者「いや、もうここまで来れば、なんでも食べたがるものを、食べさせてもいいでしょう。」
母親「それでは先生、マツタケの様なものは。」
医者「ええ、マツタケの様なもの、それはいけません、それだけは絶対にいけません。」
母親「あの、先生、マツタケ、ですよ。」
医者「ええ、マツタケ、ああ、マツタケならよろしいが、決してマツタケの様なもの、はいけません。」


ひらき

ある百姓の夫婦、畑で野良仕事をしている最中に、したくなりまして、二人でやってしまいましたが、なにしろ畑ですから、終わってから、拭くものがない、しょうがない、誰も見ていないから、天日で乾かそう、なんてんで、二人で畑の真ん中で、またぁ開いて、寝ておりまして。
女房「さ、とっつぁま、そろそろ乾いたで、野良こくべぇ。」
亭主「ええ、おめぇはもう乾いただか、おら、まだ、乾かねぇだぞ。」
女房「そりゃしかたあんめぇ、お前様、丸干しだが、おら、ひらきだで。」


まなこ

男壱「三文字の言葉で、『ま』で始まって、『こ』で終わる、人間の体の一部で、毛が生えていて、しょっぱい水がでて、こすると気持ちのいいところ、どこだ。」
男弐「ええ、あそこかい。」
男壱「馬鹿、まなこだよ。」


みーちゃん

倅「お父さん、実は僕、結婚したい人がいるんですが。」
お父さん「おお、そうかそうか、それなら、お父さんは、全面的に協力するぞ、で、相手はいったい誰なんだ。」
倅「たばこ屋のみーちゃんなんです。」
お父さん「え、たばこ屋のみーちゃんだと、ああ、それはいかん、たばこ屋のみーちゃんだけは、ぜったいにいかん。」
倅「どうしてですか、今、お父さん、全面的に協力するって言ったじゃないですか。」
お父さん「それでも、たばこ屋のみーちゃんだけは駄目だ、いいか、お母さんには言うんじゃないぞ、本当の事を言うとな、たばこ屋のみーちゃんは、お父さんの子供なんだ、つまりお前とは兄妹、兄妹で結婚する訳にはいかないから、たばこ屋のみーちゃんだけは駄目だ。」
ってぇと、倅はよよと泣き崩れてしまいまして。
お母さん「どうしたんだい、お前、大の大人が泣くなんてみっともない、男が泣くのは、一生に一度、財布を無くした時だけですよ。」
倅「実は、僕、たばこ屋のみーちゃんと結婚したかったのに、お父さんが駄目だって。」
お母さん「どうして、駄目なんだい。」
倅「たばこ屋のみーちゃんは、実は、お父さんの子供なんだって、僕とは兄妹だから、兄妹で結婚する訳にはいかないから、たばこ屋のみーちゃんだけは駄目だって。」
お母さん「ああら、かまわないわよ、どんどん結婚しちゃいなさいよ、あなたは、お父さんの子供じゃないんだから。」


めかけ

どうも、ここんとこ面白くない、どっかにめかけでも囲って、たまにはそこで遊びたいもんだ、誰かいいめかけでも世話してくれないか、なんと思っておりますと、表で。
商人「ええ、お好みのめかけぇ。」
なんてんで。
男「え、なんでい、あの、お好みのめかけ、ってのは、めかけを世話しようってのかな、面白いや、呼んでみよう。」
なんてんで、男が表へ顔を出しますと、歯研ぎ屋が。
商人「ええ、のこぎりの目立てぇ。」


シルクハット

西洋のお話でございまして、いつものとおり旦那さんは会社へ出かけまして、ところが途中で忘れ物をした事に気が付きまして、うちへ戻ってまいりまして、勝手知ったる自分のうちですから、ガチャっと玄関を開けまして、自分の部屋の戸を開けると、なんと、自分のベットの上で、自分の女房と、見ず知らずの男が、まっ最中だったんですな、もう、旦那の方は頭に血がかーっと登ってしまいまして、西洋でございますので、壁に銃が掛けてあります、旦那はその銃を取ると、大声で。
「二人とも何をしている、さっさとベットから出ろ。」
これには、間男も驚きまして、ベットからバッと飛び出しましたけれども、ふと、自分が今、生まれたままの姿である事に気が付きまして、これはいけない、大事なところだけは隠さなくちゃ、てんで、西洋でございますので、テーブルの上にシルクハットがございました、これを取って、パッと大事なところを隠したんですが、旦那の方は頭に血が登っておりますので。
「何をしている、手をあげろ。」
てんで、これには間男も驚きまして、シルクハットからパッと手を放して、手を上げたんですけれども、なぜかそのシルクハットが下へは落ちなかったと言う事で。


スーパーマン

男壱「スーパーマンが百メートル競争をして、上半身からゴールしました、どうしてでしょう。」
男弐「どうして?」
男壱「たまよりも早く。」


セーヌ川

セーヌ川で水泳大会が開かれまして、優勝まちがいなしと思われていた男が、途中で川から上がってしまいまして、仲間が心配しまして。
仲間「どうした、体調が悪かったのか。」
男「いや、実は昨日彼女とやった事を思い出して、一物が大きくなって、川底に擦れて、痛くてたまらなかったんだ。」
仲間「馬鹿だな、それなら、背泳ぎに変えれば良かったじゃあないか。」
男「いいや、セーヌ川には、橋が掛かってる。」

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